企業を円滑かつ効率的に経営するため、そして資産やリスクなどを正しく管理するために組織マネジメントは必須だといえます。ですから、企業の運営を行う経営者や、現場や部署を統括する管理責任者などであれば、組織マネジメントについての知識を深めておく必要があるでしょう。そこで、組織マネジメントの特徴やメリットなどについて解説していきます。

1.組織マネジメントの基礎知識

組織マネジメントとは、経営者や管理責任者が自身の扱う組織の活動を円滑化させるうえで、重要となるマネジメント手法です。組織運営でポイントとなる「人材」や「スキル」などといった要素を適切に理解・管理し、モチベーションをコントロールしたり、パフォーマンスの向上を図ったりします。また、組織運営において発生するさまざまなビジネス課題と向き合うためにも、組織マネジメントは不可欠だといえるでしょう。特に、経済のグローバル化への対応が求められる企業では、ビジネス課題がより複雑で難解なものになっているので、高度な組織マネジメントが必要です。組織マネジメントが企業経営には必須!その特徴やメリットを徹底解説

マネジメントとよく似た言葉に「リーダーシップ」がありますが、両者の定義には明確な違いがあります。リーダーシップとは、企業やチームなどといった集団が定めた目標やゴールなどに対し、それを達成するためのビジョンを示して組織のメンバーを導く能力です。一方でマネジメントとは、秩序によって組織を適切に運営・管理することを指します。

2.組織マネジメントが生み出すメリットとは?

組織マネジメントが生み出すメリットは、主に「マネジメント力の向上」「管理職の負担の軽減」「個々に合わせた適切なマネジメント」の3つです。仕事で成果を出す能力と、集団を管理する能力は別物です。そのため、ビジネスマンとして優秀でも、マネージャーとしては未熟な人材が管理職に就いている職場では、機能不全が起こる可能性があります。組織マネジメントによる研修や能力開発を行うことで、そういったリスクを軽減することが可能です。

また、組織全体のマネジメント力が向上すれば、スタッフひとりひとりのセルフマネジメント力も向上します。その結果、管理職の負担の軽減につながります。加えて、就労形態の多様化や、人材のグローバル化が進む現在の社会において、個々に合わせたマネジメントが大切です。各スタッフに適切なサポートや教育を実施することができれば、モチベーションやパフォーマンスの向上が見込めます。

3.「組織の7S」解説:ハード3S編

組織マネジメントにおいては、ポイントとなる経営資源を7つに分解し、互いにどう影響しつつ機能し合うのかを理解することが基本となります。その7つの経営資源とは、「戦略(Strategy)」「組織(Structure)」「システム(System)」、そして「スキル(Skill)」「人材(Staff)」「価値観(Shared Value)」「スタイル(Style)」です。これらの経営資源は英語表記の頭文字から、「組織の7S」と呼ばれるのが一般的です。

組織マネジメントが企業経営には必須!その特徴やメリットを徹底解説

また、組織の7Sはハード面とソフト面に分類することが可能で、ハード面に該当する「戦略」「組織」「システム」は、ハード3Sと呼ばれています。

組織マネジメントが企業経営には必須!その特徴やメリットを徹底解説

「戦略」とは、競争の優位性を獲得・維持するのに必要な組織の方向性や、ビジネス課題の解決方法のことです。組織の7Sである人材・スキル・スタイルの活用に、大きく関わる重要な要素です。「組織」とは、企業をはじめとした集団が、組織としてのパフォーマンスを最大限発揮するのに必要な構造や形態を指します。マネジメント体制や事業部統制などがこれに当たり、人材を動かすうえで重要度の高い要素です。

「システム」は、組織としての活動を円滑に行う、もしくはほかの組織との差別化を図るための仕組みや制度のことです。目標管理制度や情報・業務管理システム、人事評価・報酬制度や会計システムなどが該当します。組織にとって有益な技術を導入することができれば、業務の効率化・コスト削減・人材育成など、ビジネス課題の解決に役立つでしょう。手軽に利用できるスマートフォン向けビジネスアプリなどもその1つです。

4.「組織の7S」解説:ソフト4S編

組織の7Sのうち、「スキル」「人材」「価値観」「スタイル」の4つはソフト4Sと呼ばれています。

組織マネジメントが企業経営には必須!その特徴やメリットを徹底解説

「スキル」とは、組織の人材が持つ能力、そして商品やサービスの販売力・営業力・マーケティング力などのことです。組織が掲げる目標を達成し、利益を生み出すために必要な要素です。「人材」とは、組織の基盤となる価値観を共有している人材のことです。就労形態や個人の価値観が多様化している現在、組織の価値観を共有しつつ、個人の価値観を尊重することが大切となっています。

「価値観」とは、企業の人材が共通認識できる企業理念、および組織の存在理由のことです。どういった人材を確保できるか、どんな成果を生み出すことが可能かといったことに関わる重大な要素だといえます。「スタイル」は、組織の文化・企業の社風・職場環境などのことです。人材ひとりひとりのモチベーションやパフォーマンスを高めるうえで大事な要素であり、ひいては組織全体の利益につながります。

5.組織マネジメントで重要なスキルとは?

組織マネジメントでは、「目標設定力」「計画力」「人材マネジメント力」、さらに「コミュニケーション能力」「リスク回避」「評価」などのスキルが重要になります。「目標設定力」とは、組織が達成すべき目標を適切に設定する能力です。また、その目標を達成するための環境を整えたり、人員を配置したりといった管理も実施します。「計画力」とは、目標達成に向けてのスケジュールを立案するスキルです。必要となる時間・手順・労働力・資金などを計算し、スケジュールを調整します。

「人材マネジメント力」とは、スタッフのパフォーマンスを向上させるための能力です。スタッフの適性や価値観を正しく理解して、それぞれに合った業務を割り振ります。口で言うだけでなく実際にやってみせる、モチベーションが低くても成果を出せるようなシステムを構築するなどといった点も大切です。「コミュニケーション能力」は、スタッフと正しい意思疎通を図るうえで必要になります。立場に関係なく意見を伝え合うことで信頼関係を築くことができれば、高い成果が見込めます。それから、現場と経営者のあいだに入り、互いの疑問や課題を見つけ出し、解決に努めることも大事です。

組織マネジメントが企業経営には必須!その特徴やメリットを徹底解説

「リスク回避」は、組織にとってネガティブな要素を避けるためのスキルです。発生確率や被害状況でリスクのパターンを分け、危険なものから優先的に対策を立てていきます。「評価」は、スタッフの挙げた成果を適切に評価して、インセンティブを与える能力です。正しく評価されればスタッフのモチベーションが高まりますし、ちゃんと仕事の内容を見てもらえているという信頼感が生まれます。

6.組織マネジメントを充実させよう

組織運営に関わる経営者や管理責任者にとって、組織マネジメントは重要です。ただし、すべての要素を適切にマネジメントするのはなかなかに困難だといえます。ですから、「cyzen」のようなクラウド型モバイルコラボレーションサービスを活用し、効率的なマネジメントを目指すのが賢明だといえるでしょう。「cyzen」ならスマートフォン1つで業務サポートが可能なので、円滑な組織マネジメントの充実に役立ちます。