食品管理の国際基準HACCP対応が2020年6月から義務化
食品管理の国際基準「HACCP」への対応が2018年の法改正で決定され、2020年6月から施行、1年間の猶予期間を経て、来年2021年6月から完全に義務化されます。対象となるのは食品メーカー、調理、加工、販売業者から飲食店まで食品に携わるすべての業種です。
HACCP対応はまず食品が消費者に届くまでの過程において、汚染される可能性がある点を洗い出し、安全を守る計画を立て、計画通りに実施し記録をします。そして1年間は記録内容を保管しておくことが求められます。
HACCPの目的は食品汚染を未然に防ぐ仕組みを作り、もし汚染があった場合はどの行程で発生したのかを分析可能にするものです。商品や仕入れ先、提供方法に変更があれば随時管理計画を見直し、従業員へのオペレーションを徹底する必要があります。
働き方を変えた幸楽苑スマホアプリでHACCPに即対応
幸楽苑HDはクラウドアプリ「cyzen」の導入により現場の働き方を変え、2020年4月から同アプリでHACCP対応に着手している企業です。
幸楽苑HDのHACCP対応方法は、衛生管理計画に基づいて作られた報告書フォーマットに沿って各店舗のスタッフが現場の状況を確認し、スマホを使って記録をするオペレーションです。
報告は日次報告とし、毎日店舗から報告書を送ります。本部で確認し提出がない店舗、問題があった店舗の確認を行っています。
【実施期間:2020年4月から対応開始】
《cyzenでHACCP対応するメリット》
- 誰でも簡単に使えてすぐに運用可能!準備やトレーニング不要!
- クラウド管理で記録の紛失リスクなし
- リアルタイムで報告を確認!FAXやメール作業にかかる時間を削減
- 過去のデータがすぐ見れて改善措置内容の確認ができる
- 店舗管理やチャット機能などHACCP以外にも使える!
SVの業務負担をスマホアプリで大幅軽減!リアルタイムの情報を本部と共有
「今までの外食チェーンの働き方にイノベーションを起こしたい」(幸楽苑ホールディングス新井田昇 : 代表取締役社長)との想いでcyzen(サイゼン)の導入に至った幸楽苑では業務負担が大きかったSVの負担軽減に繋がり、新たな働き方を創造しています。
SVの負担が大きい理由は店舗やキャンペーンの管理、商品の受発注業務、スタッフ教育からエリア調査まで、
幅広い業務をSVが複数店舗の店長と直接やり取りをして業務を進めていくオペレーションであったためです。
cyzenを導入し、アプリを使って店舗と本部が直接繋がる仕組みを作ることで、伝達業務や店舗の状況管理で生じていたSVの業務負担を大幅に削減しています。
SVはより付加価値の高い業務に集中できるようになっただけでなく、現場では地域独自のキャンペーンなどを店長自らが発案し、本部に直接提案が可能になるといった効果も生み出しています。
HACCPへの対応においてもスマホアプリcyzen(サイゼン)を使って毎日、店舗から直接本部に送るオペレーションによりしっかり管理する体制を築いています。
時代に合わせた働き方へ
時代や状況に応じて新しく生まれるルールを守ることは大事です。しかし、ルールに沿った作業を追加するだけでは現場の負担が増えるどころか、ルールに縛られて仕事の楽しさを見失ってしまいかねません。
「これだけテクノロジーが進歩しているにもかかわらず、外食産業では私が現場にいた15年前から紙や電話、ファックスが中心の裏方業務はほとんど変わっていない」(幸楽苑ホールディングス新井田昇 : 代表取締役社長)と語るように世の中の流れに伴い、変化していく仕組みに応じて働き方も見直す必要があるようです。
- 【会社概要】
- 株式会社幸楽苑ホールディングス
- 所在地:福島県郡山市田村町上行合字北川田2番地1
- 代表取締役:新井田 昇
- 事業内容:らーめん店「幸楽苑」の国内及び海外におけるチェーン展開を行うグループ会社の経営管理を行う
- URL:https://hd.kourakuen.co.jp/