某牛乳宅配業務会社様
業界概要
牛乳宅配業の展開方法は、大きくわけて次の二つのタイプに分類される。
第1に、全国展開している大手乳業メーカーや地域乳業メーカーと特約店契約を締結しているタイプであり、このタイプが日本の牛乳宅配業のほとんである。一方で、事業として支店展開している企業型牛乳宅配業もある。
経済産業省の『産業別分類別年次別事業所数』より、牛乳小売業の事業所数の推移を見てみると、1976 年に21,008件とピークに達した後、事業所数の減少が始まり、2007 年では 9,045件となっているが、日本全国で600万人いるといわれる買い物弱者の高齢者や子育て世代の主婦に「健康をお届けする」ニーズは高まっている。
本記事では、牛乳宅配事業における、位置情報スマホアプリを使った効率化例を紹介する。
主なポイント
導入効果:
【営業用途】cyzenを使って、見込顧客情報を地図上にプロット。サンプルやちらしの配布などの営業状況を地図で見える化。また、顧客との商談時間の見える化による、訪問件数アップのためのルートの効率化検討などに活用。
【配達用途】配達員の配達状況の見える化。現在位置や配送ルートの把握。
ビジネス課題:
営業スタッフの営業活動が見えなかったこと。配達スタッフの配達開始時間、終了時間がわからないこと。
ビジネスインパクト:
宅配する配達エリアの密度を高める戦術実行の進度を地図上で把握することが出来る。
cyzenの効果
某牛乳宅配業務会社様は営業スタッフの営業活動が、見えないことに課題を感じていた。
経営者は、宅配する配達エリアの密度を高める戦術実行をする上で、営業マンが何時に見込み客に訪問して、どんな商談をしているかといったデータを見える化されることで、より効率的な営業が出来るのではないかと考えた。
また、配達スタッフについても、配達開始時間と配達終了時間が把握出来ない状況であったので、業務効率化ポイントがわからなかった。
cyzenを導入することで、何の商品サンプルを配布して、何の商品のチラシを配布しているのか、また受注した顧客情報等もリアルタイムで共有することが出来るようになった。
また、立ち入り禁止の顧客情報も、地図上に立ち入り禁止フラグを立てて、訪問しないというルールをチームでスムーズに共有可能となった。特に外出先でもスマホを確認することで地図上で素早い情報共有が容易となり助かっているという。
顧客の癖などの情報も顧客情報、顧客履歴として形式知とすることが出来たため、違う配達員が対応することになっても、組織的な対応が可能となった。
受注した顧客に対しては、配達チームが配達を行うが、配達件数やルート情報をもとに、より効率的な配送計画を立てることにcyzenが役立っている。