報告書の書き方|基本構成・例文テンプレ付きガイド【完全版】

2024年10月18日(金) 横溝 竜太郎

内容が伝わる報告書の書き方とは?

「報告書の書き方がわからない」「どうすれば短時間で伝わる報告書が作れるのか知りたい」と悩んでいませんか?
報告書は、上司やチームに正確で簡潔な情報を届け、意思決定を支える大切な文書です。

正しい書き方を押さえれば、誰でも迷わず作成でき、業務のスピードと信頼性が大きく向上します。

本記事では、

・報告書の基本構成
・すぐ使える書き方のコツ
・営業・出張などのシーン別例文
をわかりやすく解説します。

さらに、無料で使える営業報告・業務報告のテンプレートも配布中。今日からすぐに「伝わる報告書」が書けるようになります。

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この記事では以下の内容を解説しています。

INDEX

  1. 報告書とは?目的と役割を解説
  2. 日報と報告書の違いとは?正しい書き方を理解しよう
  3. 報告書の基本構成テンプレート(例文付き)
  4. 初心者でも迷わない!報告書の書き方6つのコツ
  5. シーン別:すぐ使える報告書の例文集
  6. やりがちなNG表現と正しい修正例
  7. 無料ダウンロードできる報告書テンプレート(Excel版・全7種)
  8. 報告書を効率化・カンタンにするならcyzen(サイゼン)
  9. まとめ:今日から実践できる報告書の書き方

 

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報告書とは?目的と役割を解説

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報告書とは、業務の進捗・結果・課題を整理し、関係者に共有するためのビジネス文書です。
最大の目的は、上司やチームに正確かつ迅速に情報を伝え、意思決定の判断材料として活用してもらうことにあります。

きちんとした報告書があれば、情報が体系的に整理され、事実に基づいたスムーズな判断が可能になります。結果として、プロジェクトの進捗管理やトラブル対応もスピーディーに進み、業務の透明性と信頼性が高まります。

一方で、報告書の作成や活用が不十分だと、情報共有が滞り、認識のずれや業務の混乱につながる恐れがあります。
だからこそ、報告書を効果的に活用することが、プロジェクト成功やチーム全体の共通理解を築くカギになるのです。

日報と報告書の違いとは?正しい書き方を理解しよう

「日報」と「報告書」はどちらも業務を伝えるための文書ですが、目的・書き方・活用シーンが大きく異なります。違いを理解せずに使うと、上司や関係者に正しく伝わらず、業務の質を下げてしまうこともあります。

日報とは

日報は、毎日の業務内容や進捗を簡潔にまとめる文書です。主に上司やチームメンバーへの共有が目的で、タスクの進行状況やその日の成果を短く記録します。

報告書とは

報告書は、特定のプロジェクトやトラブル・成果を詳細にまとめる文書です。対象は上司だけでなく、経営層や顧客など社内外の関係者。データや経緯、結果、改善策までを含め、意思決定の材料となる役割を担います。

日報と報告書の違い

【目的】
日報:毎日の業務進捗を簡潔に共有
報告書:プロジェクトや課題の結果・解決策を詳細に報告

【対象】
日報:上司・チームメンバー
報告書:上司・経営層・顧客など社内外の関係者

【内容】
日報:その日のタスクや進捗状況を中心に簡潔に記載
報告書:データ・経緯・結果・改善点まで含む詳細な文書

違いを理解するメリット

この違いを理解していないと、
・日報に不要な情報を盛り込みすぎて読む側が混乱する
・報告書が簡素になり、重要な判断材料が欠ける

といった問題が発生します。

日報=日々の記録、報告書=意思決定の材料と正しく切り分けることが、効率的な情報共有と業務改善につながります。

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報告書の基本構成テンプレート(例文付き)

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報告書に必要な基本構成とは?

報告書を分かりやすく仕上げるためには、明確な構成が欠かせません。構成が整理されていれば、読み手は内容をすぐに理解でき、報告書の目的を正しく達成できます。ここでは、報告書の基本構成と、効率よく内容を伝えるためのポイントを紹介します。

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基本構成(4つの要素)

報告書は、以下の4つのパートでまとめるのが基本です。

タイトル
・報告書の「顔」となる部分。内容が一目で分かるよう、端的かつ具体的に書くのがコツです。
・例:「出張報告書」よりも「●月●日 ●●社訪問に関する製品説明報告書」の方が明確。

② 概要・目的

・報告全体の要点を簡潔にまとめます。
・読み手が短時間で内容を把握し、「なぜこの報告書を読むのか」を理解できるようにすることが大切です。
・例:「本報告書は、●月●日に実施した研修内容と成果をまとめたものです。」

③ 詳細内容

・報告の中心となる部分。事実に基づき、経緯・結果・データを明確に記載します。
・「何が起こったのか」「どんな成果や課題があったのか」を具体的に伝えるのがポイント。
・例:「今回のプロジェクトでは、技術的トラブルにより2週間の遅延が発生しました。」

④ 意見・補足事項

・報告を踏まえた考察や改善点、次のステップを提案する部分。
・例:「次回は進行管理ツールを導入し、遅延防止を図る必要があります。」
・客観的な根拠に基づき、主観に偏らない内容にすることが大切です。

説明をわかりやすくする3つのフレームワーク

報告書をさらに読みやすくするために、以下の手法を活用しましょう。

PREP法

・Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論再提示)の順で展開。

・例:「今月の売上が伸びたのはキャンペーン効果です。具体的には〜」

一文一意

・一つの文章で伝えるのは一つの情報だけ。冗長にならず、誤解を防ぎます。

5W2H

・What・Who・When・Where・Why・How・How much の7要素で整理。

・例:「誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのように・いくらで」を網羅することで、抜け漏れのない報告が可能。

【ポイント】
この構成とフレームワークを押さえることで、「読みやすく・誤解のない・行動に直結する」報告書が作成できます。

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初心者でも迷わない!報告書の書き方6つのコツ

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報告書は「ただ出来事をまとめるだけ」では十分ではありません。読み手がスムーズに理解し、次のアクションにつなげられるように、構成や表現に工夫が必要です。ここでは、初心者でも迷わず書けるようになる 6つの実践的なコツを、具体例とともに解説します。

 

1. 誰に向けて、何の目的で書くかを明確にする

報告書は「誰に」「何のために」書くかで内容やトーンが大きく変わります。
・上司向け:要点を簡潔にまとめ、意思決定に必要な情報を強調する
・顧客向け:経緯や根拠を丁寧に説明し、信頼感を与える

 目的を意識することで、伝えるべき情報を取捨選択でき、無駄のない報告書になります。

2. 文書表現の基本マナーを守る

ビジネス文書である報告書は、表現の統一が信頼性を左右します。
・数値・単位を揃える(例:10kg、15kg、20kg と統一)
・文体を統一する(「ですます調」で統一 or 「だ・である調」で統一)

表記ゆれや文体の混在は「雑な印象」を与えるため、読みやすさを意識しましょう。

3. 事実と意見を分けて書く

報告書に必要なのは「客観的な事実」と、それに基づいた「考察や意見」の両方です。
・事実:2025年3月の売上は前年比+12%
・意見:要因は新規キャンペーン施策の効果と考えられる

混同すると根拠が不明確になり、信頼性を損ないます。

4. 書き終えたら音読で確認する

黙読では気づきにくい誤字脱字や不自然な言い回しも、音読すると発見しやすくなります。特に重要な報告書は「声に出す」ことで精度を高めましょう。

5. 文字量の配分を工夫する

・重要な結論やデータは 詳しく
・背景説明や補足は 簡潔に

情報量にメリハリをつけることで、読み手が「どこを重視すべきか」を理解しやすくなります。段落や箇条書きを活用し、視覚的にも整理された構成を心がけましょう。

6. 見栄えを整えてプロらしく仕上げる

内容が良くても、体裁が整っていないと説得力は半減します。
・文体・フォントを統一する
・誤字脱字をチェックする
・適度な余白や段落を入れる

読みやすさは「伝わりやすさ」に直結します。最後に必ず見直しをして、仕上がりを整えましょう。

この6つを押さえれば、初心者でも「短時間でわかりやすい報告書」が書けるようになります。さらに例文を参考にすれば、実務ですぐに活用できる報告書が完成します。

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シーン別:すぐ使える報告書の例文集

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報告書はシーンごとに“型”を決めると一気に速く・正確に書けます。ここでは実務でそのまま使える文例をまとめました。必要箇所だけ差し替えてご利用ください。

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【対象シーン】

営業報告書 /出張報告/研修・セミナー報告/クレーム対応/社内システムトラブル/議事録/会計報告/業務進捗/経緯報告/完了報告/調査結果報告/取引先報告

営業報告書(例文)

報告日:2024年10月5日

提出先:営業部 部長 〇〇 〇〇

作成者:営業部 営業課 〇〇 〇〇

対象期間:2024年10月1日〜10月5日

担当顧客:株式会社△△/□□商事株式会社/▲▲建設株式会社

1. 概要
訪問6件(新規2/既存4)、商談前進3件。□□商事は11月中旬の発注見込み。

2. 商談結果(抜粋)

株式会社△△:新商品提案 → サンプル提出依頼。次アクション:10/12再訪。

□□商事:進行案件の進捗確認 → 11月中旬発注見込み。次アクション:10/8見積再提出。

▲▲建設:保守契約更新 → 1年延長で調整中。次アクション:10/15までに契約書提出。

3. 今週の課題と対策

課題:新規アプローチの反応率低下

対策:ターゲット別の提案資料に刷新、質問票を統一

4. 次週の目標
新規訪問3件/□□商事のフォロー/保守契約更新の完了

5. 補足
今週の結果を踏まえ、来期売上予測を+3%に上方修正。

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出張報告書(例文)

 

報告日:2024年10月6日

提出先:営業部 部長 〇〇 〇〇

作成者:営業部 営業課 〇〇 〇〇

出張期間:2024年10月3日〜10月5日

出張先:大阪(□□商事/大阪展示会センター)

1. 目的
新規取引交渉(□□商事)/展示会での競合調査

2. 商談結果
□□商事:新商品「XYZシリーズ」提案 → 初回500個・12月納期で見込み。
次アクション:10/10までに詳細見積提出。

3. 展示会視察
テーマ:最新ITソリューション

気づき:競合はAI活用/データ分析が強み → 自社は分析機能の訴求を強化検討

4. 成果/次のアクション
成果:初回取引がほぼ確定、技術トレンド情報を収集

次アクション:10/15 技術部に共有会開催

5. 特記事項
スケジュール通り、トラブル無し。

研修・セミナー参加報告書(例文)

報告日:2024年10月6日

提出先:人事部 部長 〇〇 〇〇

作成者:営業部 営業課 〇〇 〇〇

研修名:営業力強化セミナー(主催:株式会社ビジネスアカデミー)

開催:2024年10月2日 10:00–17:00/東京国際フォーラム

1. 目的
B2B提案力の強化、ニーズ深掘り手法の習得。

2. 内容(要点)

ヒアリング技法/価値訴求の型

提案演習(顧客別カスタマイズ)

チーム連携・情報共有のベストプラクティス

3. 学び・所感
質問力と傾聴の重要性を再確認。実践演習で提案の精度が向上。

4. 活用計画
大口顧客向け提案の見直し/チーム共有と運用ルール導入

5. 特記事項
継続受講の意向あり。

クレーム対応報告書(例文)

報告日:2024年10月6日

提出先:営業部 部長 〇〇 〇〇

作成者:CS部 〇〇 〇〇

発生日:2024年10月3日 10:30(オンライン利用中)

1. クレーム内容
ログイン時のエラー多発により、部門全員が一時ログイン不可。

2. 対応

初動:ログ解析で特定サーバーへの負荷集中を確認

復旧:負荷分散処置を実施し約1時間で解消

顧客対応:状況報告と謝罪、再発防止策を共有

3. 原因
定期メンテ後の負荷偏りによる認証遅延。

4. 再発防止
負荷分散強化/リアルタイムアラート導入/事前告知の徹底

社内システムトラブル対応報告書(例文)

報告日:2024年10月6日

提出先:IT部 部長 〇〇 〇〇

作成者:IT部 〇〇 〇〇

発生:2024年10月5日 14:30(ERPアクセス不能)

復旧:16:15

1. 内容
営業・経理でログイン不可。メモリ急増が原因。

2. 対応
再起動&メモリクリア → 15:45復旧、15:50周知、16:10全員ログイン確認。

3. 原因・対策

原因:集中処理によるメモリ枯渇

対策:メモリ増強/処理分散の事前調整/リアルタイム監視強化

4. 特記事項
データ損失なし。

議事録(例文)

会議名:2024年度 第1四半期 経営戦略会議

日時:2024年10月10日 10:00–12:00/本社会議室A

出席:経営陣・各部長

【議題と要点】

営業成績:計画比120%。新規顧客は前年同期比150%。既存のリピート低下に対策必要。

新プロジェクト:進捗60%。来月ベータ予定。性能課題は来週解決見込み。

コスト削減:外注縮小と内製化で年15%削減見込み。

次回:11/15(金)10:00–12:00。

【決定事項】

既存向けフォロー施策を次回提示

性能課題解決へ追加リソース投入

人事業務の内製化プランを次回提出

会計報告書(例文)

作成日:2024年10月31日

対象期間:2024年4月1日〜9月30日

作成者:経理部 〇〇 〇〇/提出先:代表取締役 〇〇 〇〇

1. 総合収支

収入:50,000,000円

支出:38,000,000円

差引:12,000,000円

2. 内訳サマリ

収入:商品売上(+10%)、新規サービス、雑収入

支出:人件費/賃借料/販促費(+15%)/その他

3. 分析と提案

収入は12%増で堅調。
販促費の費用対効果を検証し最適化。
下半期は新規契約拡大と人件費効率化を推進。

業務進捗報告書(例文)

作成日:2024年10月31日

対象期間:2024年10月1日〜10月31日

PJ名:新商品A開発(開始:4/1/終了予定:12/31)

1. 進捗

デザイン:100%(10/15完了)

試作品:75%(11/10予定)

市場調査:50%(11/30予定)

マーケ計画:30%(12/15予定)

2. 課題/対策

部品供給遅延 → 代替部品で納期死守

想定ニーズ差 → 再調査&戦略見直し

3. 次回予定

試作品最終検証(11月中)

調査完了→計画反映

マーケ戦略確定(12月中旬)

経緯報告書(例文)

作成日:2024年10月31日

作成者:システム部 〇〇 〇〇/提出先:同部長

件名:社内システム障害の発生経緯

発生:2024年10月28日(月)13:30

1. 経過
13:30 障害認知 → 14:00 調査 → 15:00 予備機へ切替 → 16:00 復旧周知

2. 原因
メインルーター過負荷およびメンテ不足。

3. 対策

短期:バックアップ機器の増設作成日:2024年10月31日 作成者:システム部 〇〇 〇〇/提出先:同部長 件名:社内システム障害の発生経緯 発生:2024年10月28日(月)13:30 1. 経過 13:30 障害認知 → 14:00 調査 → 15:00 予備機へ切替 → 16:00 復旧周知 2. 原因 メインルーター過負荷およびメンテ不足。 3. 対策 短期:バックアップ機器の増設 長期:定期メンテ強化・監視体制の見直し 4. 結論 迅速復旧。再発防止へ運用と設備の両面で強化。

長期:定期メンテ強化・監視体制の見直し

4. 結論
迅速復旧。再発防止へ運用と設備の両面で強化。

完了報告書(例文)

作成日:2024年10月31日

提出先:営業部長 〇〇 〇〇

件名:新製品「〇〇」マーケティングキャンペーン完了

1. 概要
期間:8/1〜10/30/担当:営業・マーケ

2. 実施内容
市場調査→戦略策定/デジタル・SNS・TVの統合施策/展示イベント10回(来場1万人)

3. 成果

販売:目標120%達成

認知:SNS+50%、問い合わせ+30%

ブランド:好意度90%以上

4. 課題/改善
地方での認知不足 → 地域特化の販促へ

5. 結論
施策は成功。次期は地方強化で拡販。

調査結果報告書(例文)

作成日:2024年10月31日

件名:「〇〇」顧客満足度調査結果

期間:9/1〜10/15/対象:購入者500名

1. 主な結果

満足度:87%(デザイン・使いやすさが高評価)

不満:価格が高い/サポート待ち時間

2. 分析
若年層で高評価。価格感とサポート体験に改善余地。

3. 提案
限定割引の実施/サポート体制の増員・プロセス改善

4. 結論
満足度は高水準。課題対策で更なる向上が見込める。

取引先報告書(例文)

作成日:2024年10月31日

提出先:〇〇株式会社 営業部長 〇〇 〇〇 様

件名:〇〇プロジェクト進捗および次期提案

1. 進捗
全体70%完了(設計完了/試作完了/10/20テスト運用開始)

2. 課題
部品納品遅延により最終納期が1週遅延可能性。現在、業者と調整中。

3. 次期提案(11月〜)
量産移行/新技術導入で生産効率+10%/コスト5%削減施策

4. 対策
代替部品の確保/コスト監視の強化

5. 結論
概ね順調。遅延最小化と効率化でQCDを確保します。添付:進捗図/次期提案資料

報告業務の効率化も重要

効率化のイメージ

報告書は重要ですが、時間がかかりがち。テンプレートの標準化やツール活用で、短時間でも質の高い報告が可能になります。効率化を怠ると、作成遅延や情報ミスが増え、意思決定にも影響します。
逆に、型化・自動集計・共有ルールの導入で、スピードと正確性が同時に向上します。

やりがちなNG表現と正しい修正例

報告書は「正確・簡潔・客観」が基本です。以下は現場で頻出のNG表現と、すぐ使える修正テンプレ。置き換えるだけで読み手の理解度と信頼性が上がります。

1.結論がない/後回し

NG:「○○の件についてご報告します。まず概要から説明します。」

修正:「結論:○○は予定通り完了。追加費用は不要です。(理由:A/Bの対応でリスクを解消)」

ポイント:結論→理由→詳細(PREP)で先出し。

2.主語・責任が不明瞭

NG:「対応を実施しました。今後は改善される見込みです。」

修正:「IT部が10:15に再起動と設定変更を実施。次回は運用チームが監視間隔を5分→1分に短縮します。」

ポイント:誰がを明示(5W2HのWho)。

3.抽象表現・あいまい語

NG:「かなり改善しました。しばらく様子見します。」

修正:「**エラー率が2.8%→0.6%(-2.2pt)**に改善。10/15までモニタリングを継続します。」

ポイント:数値+期限で具体化。

4.定量情報の欠如

NG:「多くの問い合わせがありました。」

修正:「問い合わせ37件(前週比+19件/+106%)。内訳:仕様16、価格12、納期9。」

ポイント:量・比較・内訳をセットで。

5.時期・日時が相対表現

NG:「先日/来週対応します。」

修正:「9/10に発生、9/12 14:00までに暫定対処を完了。9/20に恒久対策を実施。」

ポイント:絶対日付で誤解防止。

6.文体の混在(ですます調/だ・である調)

NG:「〜と考えています。〜である。〜でした。」

修正:「文書全体をですます調に統一。(例)『〜と考えます。〜です。』」

ポイント:読者・用途に合わせて統一。

7.単位・表記ゆれ

NG:「10kg/15キロ/20 KG」「¥100000/100,000円」

修正:「10 kg/15 kg/20 kg」「¥100,000」

ポイント:数値・単位・通貨・期間の表記規則をスタイルガイド化。

8.事実と意見の混同

NG:「システムが脆弱で、ユーザーは不満だと思う。」

修正:「事実:直近30日でタイムアウト発生24件。意見:根本原因はDB接続プール不足と考察(根拠:ピーク時接続率92%)。」

ポイント:事実→解釈→根拠の順で分離。

9.責任主体が見えない受け身多用

NG:「レビューが実施されました。改善が検討されます。」

修正:「品質管理課が9/11にレビューを実施。開発課が9/13までに改善案を提示します。」

ポイント:能動態+担当明示。

10.専門用語の未説明

NG:「RTOとRPOの観点で問題ありません。」

修正:「RTO(目標復旧時間)2時間/RPO(目標復旧時点)15分の基準を満たしています。」

ポイント:初出で短い定義を添える。

11.感情語・評価語だけで根拠なし

NG:「非常に良好/致命的な問題」

修正:「良好:SLA達成率99.95%。重大:主要機能の30分以上停止。」

ポイント:評価語は基準値+数値で裏付け。

12.冗長な一文・情報の詰め込み

NG:「Aについては〜であり、また〜でもあり、さらに〜であるため〜と考えられます。」

修正:「一文一意に分割。
①Aは〜。②加えて〜。③そのため〜と判断。」

ポイント:一文一意+箇条書き。

13.依頼・アクションの不明確さ

NG:「ご確認をお願いします。」

修正:「依頼:9/13(金)17:00までに、見積3案の承認可否をご返信ください。(担当:営業部長)」

ポイント:誰に/何を/いつまでにを明示。

14.根拠の所在が不明

NG:「市場成長は鈍化しています。」

修正:「市場成長は**前年比+1.2%(出典:○○協会 2025年版)**で鈍化傾向。」

ポイント:データと出典を併記。

15.曖昧な比較・比喩

NG:「以前よりかなり速い。」

修正:「応答時間480ms→290ms(-190ms/-39.6%)。」

ポイント:絶対値+率で具体化。

報告業務の効率化も重要そのまま使える置き換えテンプレ(保存版)



(H3)そのまま使える置き換えテンプレ(保存版)

・「様子見」→「[期限]までモニタリングし、**[指標]が[基準値]を下回れば[対策]を実施」

・「多い/少ない」→「[数値](前期比[±x%])」

・「対応済み」→「[部署]が[日時]に[作業]を実施し、[結果]」

・「問題なし」→「[評価対象]が[基準]を満たす(実測:[数値]/基準:[数値])」

・「要検討」→「[担当]が[期限]までに選択肢A/B/Cを比較し案を提示」

チェックの合言葉は「誰が・いつ・何を・いくつ・なぜ」。
上記の修正例に沿って書き換えるだけで、伝達効率・信頼性・意思決定速度が一気に上がります。

無料ダウンロードできる報告書テンプレート(Excel版・全7種)

全テンプレートは Excel(.xlsx)専用 です。青字のプレースホルダーを自社情報に置き換えるだけで使えます。

日報テンプレート(Excel)
作業報告書テンプレート(Excel)
営業報告書テンプレート(Excel)
業務報告書テンプレート(Excel)
設備点検テンプレート(Excel)
定期点検テンプレート(Excel)
清掃点検テンプレート(Excel)

報告書を効率化・カンタンにするならcyzen(サイゼン)

cyzenの使用画面

cyzen は、日々の業務報告や進捗管理を“現場起点”で効率化するモバイル対応ツールです。
スマホからその場で入力・提出できるため、作成時間の短縮とミスの削減を同時に実現。現場→集計→共有まで、1つの仕組みで回せます。

主な特長

リアルタイム入力:外出先でもすぐ記録し、そのまま報告として提出可能。

テンプレート機能:あらかじめ用意したフォーマットに沿って迷わず作成。

自動集計・分析:蓄積データを自動で集計し、グラフ等で可視化。

リッチな証跡:写真や位置情報を添付でき、報告の精度と信頼性が向上。

一元管理:報告内容をまとめて管理でき、進捗の確認・共有がスムーズ。

cyzen を使えば、現場での活動報告をリアルタイムに入力でき、報告作業の手間と時間を大幅に圧縮できます。写真・位置情報の添付にも対応しているため、証跡を残しながら正確な報告が可能。さらに、データを一元管理できるので、進捗確認や情報共有も滞りません。

資料請求・詳細情報は、以下のバナーよりご確認ください。

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まとめ

報告書

報告書は、意思決定を支え、トラブル対応を早め、チームの信頼と生産性を高める“ビジネスの基盤文書”です。本記事では、基本構成(結論→詳細→課題→対策)、5W2H/PREP、一文一意・表記統一など、伝わるための要点を整理しました。

今日からの実践チェックリスト

結論先出し:最初の3行で「結論/理由/次アクション」

具体化:数値・期日・担当で曖昧語を排除(例:先日→9/12)

事実と意見を分離:データ→解釈→根拠の順で明記

統一ルール:文体・単位・見出しのスタイルを固定

テンプレ活用:項目と順序を固定して作成時間を短縮

さらに効率化するなら、無料のExcelテンプレートで“型”を標準化し、cyzen(サイゼン)で現場入力→承認→自動集計→共有まで一気通貫に。
ツールと型を味方に、速く・正確で・迷わない報告を今日から始めましょう。

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