最強チームはできている『チームビルディング』とは?

2019年03月25日(月) 横溝 竜太郎

最強チームはできている『チームビルディング』とは?

プロジェクトや部署がうまく回っていくために必要なのが、組織としての一体感です。今回は、組織としての一体感を高めるために必要な「チームビルディング」について紹介します。

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チームビルディングとは

チームビルディングとは、チームが一体となり目標に向かって進んでいくことを指します。また、そのために必要な研修や組織づくりも指します。
目標に対して、メンバーが切磋琢磨するため、人材開発・社内教育、組織におけるリーダー教育において注目されています。

成果を出す優れたチームとは?

成果を出す優れたチームとは、一体感や責任感を共有しているという特徴が挙げられます。

チーム全体で目標を追う

優れたチームの特徴として、全体で目標を追うということが挙げられます。会議や営業戦略・戦術で挙がった最終目標を共有し、その目標を全体で目指せるチームこそ優れたチームといえます。
ただ目標を追うといっても、個々に目標を共有するだけでは、達成には近づけません。KPIやPDCAなどを活用して、効率的に目標に近づいていく必要があります。

KPI(重要業績評価指標)で目標に対する適切なプロセスを確認

KPIとは「重要業績評価指標」と訳されます。これは、チーム / 個人 / 企業として目指すべき目標に対していかにアプローチするかというプロセスを数値化したものです。

KPIを設定することで、道筋が数字でわかるため、チームメンバーも自分のやるべきことが明確になります。

PDCAサイクルで目標へのアプローチ方法を整えていく

目標への手段が決まったら、その方法をPDACサイクルにのせましょう。PDCAサイクルにのせて、手段がどれだけ目標達成に効果的かを測りましょう。そうすることで、問題点が浮き彫りになり、より効果的な方法を生み出せます。

責任はチームで負う

成果を出すチームは総じて、責任をチームで負うという意識が強い傾向にあります。チームにはリーダーやマネージャーがいます。そして、プロジェクトにおいてミスや問題が発生した場合責任を負うのは、リーダーやマネージャーであることが一般的です。ですが成果を出す優れたチームの場合、その責任をチーム全体で負います。
チーム全体が責任を負っていこうとする姿勢をもつことで、ひとりひとりが自分の仕事、チームの仕事に邁進していけます。

足りない部分を補い合う

コミュニケーションをとるのが得意な人がいれば、数字に強い人がいるなど、人には得手不得手があります。そして、そのような人たちが一緒になってひとつの目標に向かっていくのが、プロジェクトや仕事です。成果を出すチームの場合、それぞれが足りない部分を補っていこうとする姿勢があります。

お互いの足りない部分を補っていくことで、自分の得意な分野を伸ばしていけます。

リアルタイムで進捗の共有

成果を出せるチームは、それぞれの仕事の進捗を把握しています。リアルタイムで進捗が共有されていれば、リーダーやマネージャーも指示出しがしやすくなりますし、チームメンバー間での情報共有もスムーズに行えます。そのため、業務における漏れもなくなり、無駄な業務の停滞が発生することも減ります。

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できるチームに作り上げていくチームビルディングに重要なのは「タックマンモデル」

できるチームに作り上げていくチームビルディングで重要なのは「タックマンモデル」です。
タックマンモデルとは、チームビルディングを5つのプロセスに分けたモデルです。

このモデルをうまく活用することで、スムーズにチームビルディングが行えます。

形成期はリーダーがプロジェクトの型を作り上げていく

チームビルディングにおける最初のステップは「形成期」です。この段階では、プロジェクトのメンバーも目標も定まっていない状態です。そのため、プロジェクトを引っ張っていく、リーダーの手腕が問われます。

例えば、緊張しているメンバー、どこか一線を引いているメンバーなど、メンバーにも、さまざまな姿勢がみられます。なかには、はじめて一緒に働くメンバー同士もいます。この個性豊かなチームを、できるチームに育てていくためにも、リーダーはメンバーにリーダーたる姿勢をみせる必要があります。

メンバーが初対面の場合はアイスブレイクを活用する

プロジェクトに選出されたメンバーが初対面の場合、アイスブレイクを活用して、緊張を解く必要があります。アイスブレイクとは、初対面の人同士の緊張を解くためのコミュニケーションスキルです。
例えば、自己紹介や簡単なゲームなどを本題に入る前に行うことが、アイスブレイクにあたります。

このアイスブレイクを活用して、意見が出やすい風通しのいい環境を作ることも、リーダーの仕事です。

混乱期においてリーダーに求められるのは客観的な視点

プロジェクトが進んでいくにつれ、ミスや意見交換が活発になったことによるメンバー間の衝突などが起こる「混乱期」が訪れます。このときにリーダーに求められるのは、客観的な視点です。「こうした方がいいと思う」というメンバーもいれば、「そうすべきではない」というメンバーもいます。この相反する意見のどちらにも肩入れせず、意見を集約して、客観的な決断を下すことが、混乱期を乗り切れるリーダーの特徴です。

統一期にリーダーに求められる対応はミスや問題の確認

混乱期を経てプロジェクトに訪れるのが、「統一期」です。統一期とは、メンバーが互いのことをわかりはじめ、チームとしての形が統一されてきたときの段階です。この段階では、各メンバーがそれぞれのやるべきことを理解しはじめ、「この業務ならこの人に任せよう」という意識が芽生え、効率的に業務が進んでいきます。

この際、リーダーに求められる対応が、ミスや問題がないかを確認することです。メンバーに任せて仕事が進むのは一番理想ですが、最終的な舵取りや判断はリーダーが下します。そのため、間違っている場合やミスがあった場合は、必ずチェックして修正、フィードバックを行いましょう。

機能期におけるリーダーの立ち回りはメンバーの育成

組織として一枚岩になってきた段階が「機能期」です。メンバーの対立や共有不足などを経て成長してきたチームの結束力が高まった状態にあるため、メンバーが自分自身で考えて動くようになります。

この時期におけるリーダーの立ち回り方は、教育に重きを置いた行動です。より効率的な業務の進め方などを指導していきましょう。

解散期で重要なのはメンバーへの労い

プロジェクトは「期限が区切られた業務」を指します。そのため、形成期からはじまったチームも、プロジェクトを終えると解体となります。これが「解散期」です。プロジェクトが完了しているこの段階では、業務に関するやり取りはありませんが、部下を労うことを忘れないようにしましょう。

労いや感謝の言葉を述べることで、次回以降のプロジェクトにも役立ちます。

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チームビルディングを鍛える方法

チームビルディングはミーティングや会議で鍛えられますが、ゲームやアクティビティを用いても鍛えられます。

定期的なミーティングでコミュニケーションをはかっていく

メンバーが同じ目標に向かうようにすることがチームミーティングの意味です。そのため、定期的なミーティングや会議で、意識を共有していきましょう。

この際に重要なのは、あまりノルマや業務のプレッシャーを与えないことです。ミーティング中は話しかけやすいような雰囲気を作り、闊達な意見交換が行えるようにしましょう。

休日のアクティビティで一体感を高める

企業のなかにはサークル活動を設けているところもありますが、このように業務時間外や休日に野外活動を行うこともチームビルディングのためには有効です。余暇を楽しんでリフレッシュするという意味もありますが、ひとつの目標に向かってなにかを行い達成感を共有するということは、その後のプロジェクトにも活かせます。

ビジネスゲームでチームの一体感を高める

休日まで仕事の関係を持ちたくない人も少なからずいます。そのような人を無理やり休日のアクティビティに誘ってしまっては、仕事に対するモチベーションが下がってしまいかねません。
一方、ミーティングはミーティングで、仕事の話に終始してしまうこともあります。
そこでおすすめのが、ビジネスゲームの活用です。

ビジネスゲームのなかには、バラバラになった情報を、参加者それぞれが口頭で共有し、答えを導き出す「報連相」訓練用のゲームだったり、優先順位の付け方をつけていくゲームだったりと、プロジェクトで業務を進めていくうえで役立つものが数多くあります。

これらのゲームであれば、チームの一体感が高まる上に、ビジネスに関する知識も身に着けていけます。

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チームビルディングを成功させて風通しのよいオフィス環境を作り出す

チームビルディングは、業務では欠かせない、連携を高めるために非常に重要な要素です。従業員が互いを尊重し助け合うことで、プロジェクトやチームはもちろん、オフィス全体の雰囲気がよくなります。
ビジネスゲームやアクティビティといったレクリエーションを活用して、働きやすい職場づくりに努めてみてください。

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