結論から言うと、無料で使い続けられるSFA・営業管理アプリは実在します。ただし製品ごとに「何が無料なのか」が異なるため、自社の営業スタイルに合わせた製品選びが重要です。
- 無料の条件を確認する: 期間制限のない「無料プラン」と、期間限定の「無料トライアル」があります。
- 自社の課題に合わせる: 顧客情報の管理(CRM)か、外回りの活動記録(営業管理アプリ)かで選びます。
- スマホ対応を確認する: 外回り営業の場合、スマートフォンだけで入力が完結するかが定着の鍵です。
本記事では、2026年最新の情報を基に、期間制限なく無料で使える6製品と無料トライアルのみの主要5製品を比較し、自社に最適な1本の選び方を解説します。
1.そもそもSFAは無料で使い続けられる?
期間の制限なく無料で使い続けられるSFA・営業管理アプリは存在します。ただし、無料で利用できるユーザー数は2〜3名(多くて5名)までに制限されているケースが一般的です。また、多くの無料SFAはパソコンでの利用を前提としているため、外回り営業で活用する場合はスマートフォンアプリの使い勝手が重要なポイントになります。
「無料プラン」と「無料トライアル」の違いとは?
比較サイトの「無料SFA」には、期限なしの「無料プラン」と、期間限定の「無料トライアル」が混在しています。「30日間無料」のような期間の記載があればトライアル、「○名まで無料」とあれば無料プランです。
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項目 |
無料プラン(フリーミアム) |
無料トライアル |
|---|---|---|
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使える期間 |
期限なし(製品による) |
14日〜30日程度 |
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機能 |
一部に限定 |
有料版とほぼ同等 |
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期間終了後 |
そのまま使い続けられる |
有料契約しないと使えなくなる |
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向いている場面 |
小規模で継続的に使いたい |
導入前に全機能を検証したい |
SFA・CRM・営業管理アプリの違いとは?
無料で提供されているSFAの多くは、顧客情報管理を起点とする「CRM」であり、日々の営業活動の記録には不向きな場合があります。自社の課題が「案件管理」なのか「活動記録」なのかで選ぶツールが変わります。
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分類 |
正式名称 |
起点となる目的 |
代表例 |
|---|---|---|---|
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SFA |
営業支援システム |
案件・商談のプロセスを管理し、受注までの進捗を可視化する |
eセールスマネージャー、Salesforce Sales Cloud |
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CRM |
顧客関係管理 |
顧客情報を蓄積し、関係を継続的に育てる |
HubSpot CRM、Zoho CRM |
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営業管理アプリ |
— |
現場の営業担当者の活動そのものを記録・可視化する |
cyzen pro、UPWARD、Furoshiki |
期間制限なしで無料で使えるSFA・営業管理アプリはどれ?
期間制限なく無料で利用できるSFA・営業管理アプリは、「cyzen pro Entry Free」「HubSpot CRM」「Zoho CRM」「Bitrix24」「feels」「NICE営業物語Smart3」の6製品です。それぞれ利用可能な人数や機能制限が異なります。
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製品名 |
分類 |
無料で使える人数 |
主な制限 |
スマホでの実務 |
|---|---|---|---|---|
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cyzen pro Entry Free |
営業管理アプリ |
5ID(管理者含む) |
機能5つに限定/履歴の閲覧は30日以内 |
◎ |
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HubSpot CRM |
CRM |
2ユーザー |
コンタクト1,000件/取引パイプライン1本 |
△ |
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Zoho CRM |
CRM |
3ユーザー |
タブごと5,000レコード/ファイル1GB |
△ |
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Bitrix24 |
CRM+グループウェア |
無制限 |
ストレージ5GB/営業自動化などは有料 |
△ |
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feels |
SFA/CRM+日報 |
無制限 |
取引先100社/案件追加5件/日/日報の閲覧1ヶ月 |
△ |
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NICE営業物語Smart3 |
SFA |
公式サイトに記載なし |
公式サイトに記載なし |
△ |
(※2026年9月時点)
これらの製品を検証する際は、数週間のトライアル期間だけで現場に定着するかを判断する必要があります。特に外回り営業向けのツールは最低契約ID数(25ID以上など)や約10万円の初期費用が設定されていることが多く、検証のハードルになるケースがあります。
SFAの無料版と有料版の具体的な違いは?
SFAの無料版と有料版では、主に「ユーザー数・容量」「カスタマイズ性」「スマホ操作性」「ツール連携」「サポート体制」の5つの点で明確な違いがあります。無料プランで運用を開始した後に組織が拡大すると、これらの制限が課題となり、有料プランへの移行が必要になります。
無料SFAのユーザー数とデータ容量の制限とは?
多くの無料SFAは「2名まで」「3名まで」といったユーザー数の上限を設けています。人数制限のない製品であっても、登録できる取引先の件数やストレージ容量に上限が設定されているのが一般的です。データが蓄積されて上限に達した段階で、有料プランへの移行が求められます。
無料SFAでカスタマイズはどこまでできる?
無料SFAはカスタマイズ性が低く、あらかじめ用意された標準フォーマットに沿って入力する仕様がほとんどです。一方で有料版のSFAは、自社の業界に特有の入力項目の追加、承認ワークフローの構築、画面レイアウトの変更など、柔軟なカスタマイズが可能になります。
無料SFAはスマートフォンで使いやすい?
多くの無料SFAはパソコンでの利用を前提に設計されており、スマートフォンアプリがあってもパソコン画面を縮小しただけの構造であることが少なくありません。外回りの営業担当者にとってモバイルでの操作性が低いツールは、現場で使われなくなる最大の原因になります。
無料SFAは他のツールと連携できる?
無料SFAではAPI機能が制限されていることが多く、他のツールとの連携が困難です。名刺管理ソフト、MAツール、Slackなどのチャットツールとデータ連携できないため、複数のシステムでデータを手作業で二重入力する手間が発生します。
無料SFAのサポートやセキュリティ体制は?
無料SFAのサポートは、ヘルプページやコミュニティフォーラムを活用した自己解決が基本となります。有料版のSFAでは、専任担当者による伴走サポートや初期設定支援を受けられるほか、アクセス権限の細かな設定など高度なセキュリティ要件にも対応できます。
外回り営業に適した無料SFAの選び方とは?
外回り営業でSFAを導入する場合は、スマートフォンだけで入力が完結する営業管理アプリの無料プランを選ぶことが重要です。パソコン利用が前提の無料CRMでは現場で入力ができず、「オフィスに戻ってから日報を入力する」という従来の運用から抜け出せません。
cyzen pro Entry Freeで利用できる機能は?
cyzen pro Entry Freeは、スマートフォンでの利用を前提とした営業管理アプリの無料プランです。管理者を含めて5IDまで期間無制限で利用でき、地図表示、スポット(訪問先)の登録・閲覧、報告書作成、ルートの自動記録、勤怠管理が無料で使用可能です。スマートフォンのGPSと連動しているため、移動中のすきま時間で報告書の入力や出退勤の打刻が完結します。
cyzen pro Entry Freeをやめた場合、データはどうなる?
cyzen pro Entry Freeでは、作成から30日を過ぎた報告書や行動履歴は画面に非表示になりますが、データ自体はシステム内に保持されます。有料プランへ切り替えたタイミングで過去のデータも閲覧できるようになるため、無料で記録したデータが無駄になりません。別製品へ乗り換える場合のデータ移行の手間も不要になります。
無料プランで自社に合わせた設定は自力でできる?
cyzen proでは、外回り営業、不動産、ラウンダーなど6つの業種に合わせた設定ガイドを公開しており、Entry Freeの利用者も参照して自力で設定を進めることができます。汎用の無料CRMには業種ごとの設定例がないことが多く、導入検討の初期段階で大きな差が出ます。
cyzen proの有料プランへの移行料金は?
利用人数が6名以上になった場合や、ダッシュボードでの分析が必要になった場合は、cyzen proの有料プランへ切り替えることができます。「cyzen pro Business Standard」は1IDあたり月額2,400円から、「cyzen pro Business Premium」は1IDあたり月額3,200円から利用可能です(※別途初期費用が必要です)。
無料SFAを導入する前に確認すべき3つのポイントとは?
無料SFAを導入する際は、「自社の営業スタイルに合っているか」「有料移行時にデータを引き継げるか」「業種別の設定例があるか」の3点を確認する必要があります。
自社の営業スタイルにツールは合っているか?
外回りが中心の営業スタイルであれば、スマートフォンだけで記録が完結するツールであるかを必ず確認します。パソコンに戻らないと入力できないツールでは、無料版のテスト運用すら現場に定着しません。
有料プラン移行時のデータ引き継ぎはスムーズか?
将来的に有料プランへ移行する際、同じ製品内でアップグレードできるのか、別製品へ乗り換える必要があるのかを確認します。無料版で蓄積したデータを別製品へ移行する場合、データの抽出や再投入に多大なコストと時間がかかるため注意が必要です。
導入をスムーズに進めるための設定例はあるか?
自社の業務に合わせた設定を自力で行うために、業種別の設定ガイドや導入事例が公開されているツールを選びます。公開情報が少ないツールの場合、設定のたびに問い合わせが必要となり、導入に時間がかかってしまいます。
SFAの無料利用に関するよくある質問(FAQ)
Q: SFAは期間の制限なく無料で使い続けられますか?
A: はい、HubSpot CRMやcyzen pro Entry Freeなど、期間の制限なく使える無料プランを提供する製品があります。ただし、利用できるユーザー数やデータ容量に上限が設けられています。
Q: SFAとCRMの機能の違いは何ですか?
A: SFAは案件や商談のプロセス管理を目的とし、CRMは顧客情報の管理を目的としています。外回り営業の活動記録を残したい場合は、CRMよりも営業管理アプリに分類される製品が適しています。
Q: 無料プランと無料トライアルの明確な違いは何ですか?
A: 無料プランは機能や人数の制限がある代わりに無期限で利用できます。一方、無料トライアルは全機能を利用できますが、14日〜30日程度の利用期限が定められています。
Q: 無料SFAは何人のユーザーまで利用できますか?
A: 製品により異なりますが、HubSpot CRMは2ユーザーまで、Zoho CRMは3ユーザーまで、cyzen pro Entry Freeは5IDまで無料で利用可能です。
Q: cyzen proの無料プランで使える機能は何ですか?
A: cyzen pro Entry Freeでは、地図表示、スポット登録・閲覧、報告書、ルート自動記録、勤怠管理の5機能が無料で利用できます。
Q: 無料プランの利用をやめた場合、入力したデータはどうなりますか?
A: cyzen pro Entry Freeの場合、作成から30日を過ぎたデータは画面に非表示になりますが、削除されずに保持されます。有料プランに切り替えると過去のデータも閲覧可能になります。
Q: 無料SFAから有料SFAへ移行する際、データはそのまま引き継げますか?
A: 同じ製品の有料プランへ変更する場合はそのまま引き継げますが、別の製品へ乗り換える場合はデータの抽出と再投入の作業が発生します。
無料SFA選びで最も重要なこととは?
無料SFAを選ぶ際は、「無料で何ができるか」よりも「自社の営業スタイルで実際に入力が回るか」を最優先に確認することが導入成功の鍵です。
導入コストをかけずにスモールスタートを切ることは可能ですが、製品ごとにCRM起点か活動記録起点か、人数制限の条件などが異なります。特に外回り営業が中心の組織では、スマートフォンだけで入力が完結するツールを選ばなければ現場には定着しません。
cyzen pro Entry Freeは5IDまで無期限で利用できるため、まずは少人数で現場での運用が回るかを試してみることをおすすめします。





