仕事のチームワークとは?チームワークを機能させるのに大切なこと7点

仕事のチームワークとは?チームワークを機能させるのに大切なこと7点

営業メンバーとしてチームを組んで仕事をしているが、なかなか成績が上がらない。そもそも自分を含めメンバーがチームワークというものについてよく理解していないのが問題だ

あなたはいま、仕事のチームワークがうまく機能していないことについて悩んでいませんか?

チームワークの大切さはスポーツなどでもよく言及されることですが、仕事におけるチームワークとは具体的にどのようなものなのか、その内実を学ぶ機会は意外に少なかったりするものです。

「一人ではむずかしいが、チームを組んで仕事をすれば大きな目標を達成できる」

チームワークに対し、このようなざっくりしたイメージをお持ちの方は多いと思います。

この記事では、そのイメージを具体化し、チームワークの定義やその要素、もたらされるメリット、チームワークで大切にすべきことなどをお伝えします。

1. 仕事におけるチームワークとは

仕事のチームワークとは?チームワークを機能させるのに大切なこと7点

チームワークとはお互いの弱みを補いつつ強みを高め合うことによって相乗的な力や効果を生み出す共同動作のことです。それにより、個人ではやり遂げることのできない大きな仕事をチームメンバーとの連携によって実現することができます。

以下、具体的に説明していきます。

1-1. チームとグループの違い

チームによく似た言葉にグループがあります。どちらも複数のメンバーが共同で課題に取り組むわけですが、組織行動学ではこの二つの用語を全く別のものとして扱い、次のように定義しています。

チーム グループ
・メンバーの連携と協力により、メンバー各自の持ちうるスキルや経験では解決することのできない課題をクリアするだけの力を生み出す集団がチーム。

 

・メンバー個人の成果を高めることに重点をおくグループに対し、チームでは全メンバーが共同体として一貫した方向性の下に活動を行うことでさらなる効果や成果を生み出すことが可能となる。

・リーダーとメンバーが存在し、共通の目標をいかに達成するかという点を重視する。

 

メンバーそれぞれが自分の持つ能力を全力で発揮し、それらを合わせたものを成果として扱う集団のことをグループと呼ぶ。

 

・グループでは各自の能力を全て出し切ることを重要視し、潜在能力の総量に限りなく近い力を引き出すことによって、より高い成果を生み出すことを目指す。

・共通の目標よりもメンバーとの協調性を重視する傾向がある。

 

チームが重視するのは共通の目標をいかに効果的に達成できるかであるのに対し、グループが重視するのは個人の成果を高めることだと言えます。

2. 仕事においてチームワークが重要な理由

仕事のチームワークとは?チームワークを機能させるのに大切なこと7点
なぜ仕事においてチームワークが大切だと言われるのでしょうか?大きく分けて2つの理由があります。

①一人の力では難しい高い目標を達成できる

前述しましたが、チームワークがうまく機能することによって得られる一番のメリットは、個人単位では実現不可能な大きな目標を達成できるということです。

また、チームワークは、業務を効果的かつ効率的に遂行するのに役立つだけでなく、チームメンバーの仕事への満足度を高めたり、スキルを向上させたりするなど、個人に及ぼす良い影響もあることは見逃せません。

②変化の激しいビジネス環境に適応できる

現在の変化の激しいビジネス環境に対応するために、その都度必要とされる能力をもった人を見極めて採用することには現実的に限界があります。だからこそ、いまある人員でチームを組み、チームワークをうまく機能させることの重要性は高まっているのです。効果的なチームワークによって変化に柔軟に対応していくことが可能になります。

急速に進むグローバル化や情報技術の発展によりビジネス環境は複雑に変化しています。そのため、企業はその規模に関わらず激しい競争にさらされ、イノベーションの必要性に迫られています。チームワークはそのイノベーションを生み出すことも可能にするのです。

3. チームメンバーに必要とされる要素5点

次に、チームを効果的に機能させるために必要とされる要素を確認します。

チームをうまく機能させるためには「明確な目標の設定」「役割の分担」「自律性」「情報共有」「向上心」という5つの要素が必要になってきます。新たなチームを結成する際には、メンバー候補者にこの5つの要素の重要性を理解してもらった上で自発的にチームへ参加してもらうことが大切です。

具体的には以下の通りです。

①明確な目標の設定

チームを組む上でまず最初にすべきことは目標の設定です。チームでは、設定されたチーム目標に向けてメンバー全員が互いに手を取り合って業務にあたらなければなりません。チーム全員が同じ認識の下で効果的な活動を行うためにも、目標を明確にしておく必要があります。

②役割の分担

チームワークの相乗効果をより高めるためには、設定目標を達成するために必要となる役割を洗い出し、その役割に合った担当者を決め、各チームメンバーが自分に割り当てられた役割を正確に把握する必要があります。

この役割分担で自分の業務範囲が明確化されるので、チームの中で、どのような発言や行動が期待されるかが理解できるようになります。

チーム内で自分が期待される役割を理解したメンバーは、その役割を果たすことに注力すると同時に、自分に足りない点は他のチームメンバーからの援助を要請したり、逆に困っているメンバーがいる場合には手助けしたりします。

このように、メンバー各自が自分の役割に責任を持つと同時に、メンバー各自の足りない点を支援し合うことで、そのチームの能力は総合的に高まっていくのです。

③自律性

自律性は、一見チームワークと矛盾するようですが、相乗効果を重視するチームワークでは、各メンバーの個性や価値観が思わぬプラスアルファを生み出すこともあるため、チームの調和を乱さないよう注意を払いながらも、自分らしさを十分に発揮して積極的に業務にあたることが期待されます。

具体的には、役割を与えられたからといって、それだけに注力していてはチームメンバーとしては不十分です。任された役割を全力で担いながらも、メンバー同士で協力し合い、刺激を与え合うなかで、チームの業務遂行において解決すべき課題を発見したりするなど、自分の役割だけに縛られない活躍も期待されているということです。

④情報共有

チームワークにおいては、常にチームメンバー全員と情報を共有しておくことが大切です。

なぜなら、チームワークでは自分の言動すべてが他のメンバーに影響を与えることになります。自分が担当する業務にとって良しと判断した行動が、チーム全体に悪影響を及ぼしてしまうケースも起こり得るのです。

そうならないためには、報告・連絡・相談を頻回に行うことで各メンバーがいまどのような状況にあり、どのような問題を抱えているのかを把握しておく必要があります。そうすることで互いの理解と信頼感を深めることができ、結果的に、チームの目標達成に向けてより確実で効率的に業務を遂行することができるようになります。

⑤向上心

チームワークでは、メンバー各自が向上心を持ち、設定された目標に向かって同じ気持ちで取り組まなければ、チームはその力を十分に発揮することができません。

たとえば、メンバーそれぞれに追加での業務が発生するけれど、それに見合うだけの素晴らしい改善が見込める提案が出されたとします。意欲的なメンバーはより良い結果を求めて提案に賛成するかもしれませんが、消極的なメンバーは現状維持でもチーム目標は十分に達成できるという理由から反対するかもしれません。

こういった事態を避けるためには、常日頃から各メンバーが向上心を持ち、設定された目標に向かって気持ちを一つにするよう努める必要があります。それによって実行力が高まり、大きな成果を生み出すことにつながります。

4. チームワーク向上によりもたらされるメリット6点

仕事のチームワークとは?チームワークを機能させるのに大切なこと7点

個人でもなくグループでもなく、チームを組んで業務にあたることで得られるメリットを見ておきましょう。

4-1. 総合効果の向上

人間は誰しも得意分野と苦手分野を持っています。個人で業務にあたると苦手分野も一人でこなさなくてはならず、そこに多大な労力と時間を取られてしまうため、その人の能力を十分に活かすことができません。

しかし、正しく機能しているチームでは、お互いの苦手分野をメンバー同士が理解し、補完し合うので、各チームメンバーの得意な分野の能力を最大限に引き出すことが可能です。

多くの労力をつぎこんでも小さな成果しか上げることのできない苦手分野を解決し、少しの労力で大きな成果を上げることのできる得意分野に多くの時間と労力を費やすことで、チーム全体における総合効果はメンバー個人が生み出す効果の単純な合算ではなく、それ以上に大きく成長します。

この総合効果の向上こそが、チームワーク向上による最大のメリットだといえるでしょう。

4-2. モチベーションの向上

チームメンバーとして仕事をすると、個人で業務を行うよりもモチベーションがアップします。

個人で業務にあたっていると、自分の能力の判断は上司の評価にのみ頼ることになりますが、チームで働く場合は、自分が得意とする分野の知識やスキルが大いに必要とされることによって「自分は価値のある能力を持っているのだ」と自尊心を高めることができ、自信を持ってその知識やスキルを活用することができます。

さらには、自分の活動が直接的にメンバーに影響を与えることによって、行っている業務の必要性を再認識したり、さらに良い成果を上げられるように努力するきっかけを生み出したりすることもあります。

4-3. 学習意欲への刺激

チームワークは個人ではなしえない大きな目標を達成するだけではなく、チームメンバーにとっても大きなメリットがあります。

チームワークでは、すべてのプロセスが集約された環境で業務を行うので、仕事の流れと自分の役割を確実に理解できるとともに、他のメンバーの活躍を直接見ることで強い刺激を受けるので、自分の得意分野をさらに伸ばそうという意欲がわいてきます。

この「チームに参加することで勉強になった」という満足感や、「これまで以上にもっと多くのことを学びたい」という学習意欲への刺激は、チームで活動している期間だけではなく、その後の社会人生活においても継続的に良い影響を与え続けることになります。

4-4. 課題解決方法の多様化

個人で業務を行う場合、これまでと異質な課題が発生した場合への対応力が弱く、解決方法を見つけたとしても自分にない知識やスキルが必要な場合には実行することができません。

これがチームであれば、各メンバーが持つ課題へのアプローチ方法を試すことができ、新たな解決方法を思いついた際にもメンバーの知識とスキルを組み合わせることによって実行できる可能性が高まるため、課題解決へのアプローチ方法が飛躍的に増加します。

4-5. 変化対応力の向上

チームで働くことによって、チーム全体が1つになり情報を共有しながら課題に向き合うため、どのような変化に対しても迅速かつ柔軟に対応できる変化対応力が身についてきます。

常に変化し続ける昨今のビジネス環境において、この変化対応力は企業を継続的に成長させるために必須の能力であるため、チームワークを通じて変化対応力を向上させることができるのは、企業にとって大きなメリットであるといえるでしょう。

4-6. イノベーションの発生

イノベーションとは、物事の新しいとらえ方や切り口、活用法のことであり、企業活動を加速させて飛躍のチャンスを生み出す力のことをいいます。具体的には、新たな製品を開発する、生産工程を改善する、新しい販路を開拓する、新しい組織形態を導入することなどもイノベーションに含まれます。

個人で仕事を行っていると、マンネリ化しやすく、思考も硬直化して、新しいアイデアが生まれにくくなります。

一方、チームでの仕事は目標達成に向けてメンバー全員で議論し、皆で業務にあたるため、常に変化の連続であり、それが想像力や発想力にも多くの刺激を与えます。この状況はイノベーションを生み出す可能性が高いといえるでしょう。

5. チームとして大切にすべきこと7点

仕事のチームワークとは?チームワークを機能させるのに大切なこと7点

最後にチームとして各メンバーが大切にすべきこと7点をお伝えします。

5-1. 目標を共有する

チームワークに必要なのは何よりもまず目標を共有することです。たとえば「部署の売り上げを30%上げる」「新規事業で顧客を100人増やす」といったように具体的な目標を共有する必要があります。

また、チーム共有の目標がブレるのを防ぐためには、最終目標だけではなく中間目標を定めるなどの段階を踏み、適宜チーム内で話し合いをすることで、進むべき方向を調整していくようにしましょう。

目標の共有がない場合、協力体制が築けずに馴れ合いになったり、イニシアチブ争いが激化してしまい、チームとしての統制がとれなくなることもあります。

5-2. メンバーの自発性を大事にする

旧来型の、社員に役割を押し付けて受け身にさせてしまうチームワークでは、チームがもつ力を十分に発揮することができません。

チームワークを最大限に機能させるには、メンバーの自発的な協力を信じて、裁量を与えることによってより多くの潜在能力を引き出すことが不可欠です。潜在能力は、チームメンバー間で「目標」を共有する一方で、「プロセス」は個人の裁量にある程度まかせることによって引き出すことが可能になります。

5-3. 協調性を大切にする

チームワークでは自発性も大切ですが、メンバー同士がお互いを尊重する気持ちや協調性なしにはうまく機能しません。

自分の価値観に固執し、他のメンバーの価値観を受け入れることができない人がいると、チーム自体の仕事がストップしたり、共通の目標にブレが生じたりする危険性があります。そのような状況に陥らないためにも、メンバー同士が協調し合い、お互いを認め合いながら、共通の目標のために力を尽くすことが必要です。

5-4. 能力の種類をばらつかせる

あるチームに得意分野が重なるメンバーが多数存在すると、ライバル心からその人たちの間で争いが起きてしまうことがあります。

この競争によって業務効率がアップするなど、いい方向に働くこともあるのですが、あまりに似たような能力の人ばかり集めてしまうと「競争に勝つこと」が「競争によって効率性を高めること」に優先してしまい、チーム内の対立が激化して収拾がつかなくなることがあります。
その場合には、役割と人数配分、個性をばらつかせる方向で調整を行う必要があるでしょう。

5-5. 能力レベルをある程度そろえる

メンバーの能力レベルに差がある場合は、一人の優秀な人間にだけ仕事の負荷が過剰にかかる可能性があるので注意が必要です。この場合、その優秀な人は同じような給与にもかかわらず自分だけ仕事量が多いと不満を感じるかもしれません。

一方で、それ以外の人たちは無力感に陥り、やる気を失ってしまう可能性があります。そのため、はじめから能力のレベルをある程度そろえた人選を行う必要があります。そうすることで、メンバー間の相互尊重と相互信頼を守ることができます。

5-6. 報・連・相を徹底する

チームワークを十分に発揮するためには、個々の仕事の進捗状況をメンバー同士で常に把握している状態にしておく必要があります。報告・連絡・相談を徹底することで、仲間のミスをカバーできたり、より高い成果を生み出すことができるようになります。

5-7. リーダーがその役割を十分に果たす

いくら優秀なチームメンバーを集めたとしても、そのメンバーをまとめ、目標に向けて正しい方向に導くためには、熱意のある優秀なリーダーが不可欠です。
リーダーには、メンバーが働きやすい環境を整え、必要とあらば軌道修正することもいとわない強いリーダーシップが期待されます。
リーダーがその役割を十分に果たすことができれば、そのチームは大きな成果を得られるはずです。

6. まとめ

以上、仕事におけるチームワークについてお伝えしてきました。

再度確認すると、チームワークによって一人の力では難しい高い目標を達成できたり、変化の激しいビジネス環境に適応できるということがわかりました。

また、チームワークを十分に発揮するためには、

①目標を共有する
②メンバーの自発性を大事にする
③協調性を大切にする
④能力の種類をばらつかせる
⑤能力レベルをある程度そろえる
⑥報・連・相を徹底する
⑦リーダーがその役割を十分に果たす

といったことが大切なことも確認しましたね。

何かと変化の激しい昨今のビジネスシーンにおいて、チームワークの重要性はますます高まっていると言えるでしょう。

この記事が、仕事におけるチームワークについての理解を深める一助となることを願っています。

横溝 龍太郎 レッドフォックス株式会社 COO

この記事の監修者

横溝 龍太郎 レッドフォックス株式会社 COO

ヤマハ発動機株式会社においてブランドマネジメント、マーケティング、新規事業構築、事業企画、役員秘書などに携わる。『パスクル』プロジェクトリーダーとして、グッドデザイン賞受賞、シェア50%達成に貢献。    2016年にレッドフォックス入社。マーケティング、PRの責任者。 2018年に取締役COO就任。 グロービス経営大学院修了(MBA)成績優秀者(TOP5%)。

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