株式会社幸和様は、「ナチュリアコート」をはじめとする「抗酸化」に特化した建築資材を研究・開発されているリフォーム会社です。
(ナチュリアコートの詳細はこちらからご覧いただけます→https://kowagroup.jp/naturia-promotion/)
今回はその中の「環境外装事業部」にてcyzenの導入で営業管理の工数を大幅に削減した事例をご紹介します。
常務取締役の森田翔様にインタビュー致しました。
cyzen導入前の課題
cyzen導入前の課題として一番大きいのは「案件当たりの利益改善」でした。
会社の規模が大きくなり、売上目標を段階的に引き上げる中で、案件数を確保するためにアポイント紹介サービスを導入しました。一時期、売上のほとんどをこのサービス経由のアポイントに依存していたのですが、それに伴う広告費用が大きな負担となっていました。さらに、営業活動がこのサービスに頼り切りになってしまい、「もし使えなくなったらどうするのか」というリスクヘッジの必要性が生じていました。
このような状況下で、営業力を向上させるために、自分たちでアポイントを取る活動を始めました。基本的には「近隣への挨拶」と「OBのお客さんへの訪問」が売上を作るために重要であると考えました。
一方で、当時の業務は完全に属人化していました。各メンバーの予定は無料のカレンダーアプリで管理・共有していましたが、実際にどのような動きをしているのかを把握することができていませんでした。そのため、訪問活動を計画しても、メンバーは「忙しい」と言い、なかなか効果的に動くことができませんでした。管理者側も現場がどれだけ忙しいのかが不透明で、適切な指示を出すことができない状態でした。
行動が把握できないと、無駄な動きが発生し、それが売上に繋がらない結果となってしまいます。
どのような営業活動が自社にとって最適なのか、現在の営業力がどれほどのものなのか、そして現場が実際にどれだけ動けるのか。これらを明確にする「現場の見える化」が、営業改善において重要な課題でした。
cyzen導入の決め手
何か良いツールがないか調べていた際に、cyzenに出会いました。cyzenには多くの機能があり、私たちが実現したいことをすべてcyzen一つでカバーできる点が導入の決め手となりました。
当初は、シンプルにGPSを活用した活動の見える化機能を求めていました。しかし、cyzenにはそれ以外にも、スケジュール管理や顧客情報のマッピングなど、別々のツールで行っていたことをcyzen一つで実現できる機能が揃っていました。
特に便利だったのは、過去に施工したお客様の位置を地図上にピン表示できる機能です。以前はGoogleマップやエクセルで管理していたのですが、cyzenの方が操作感が良く、使いやすい印象を受けました。
会社全体で様々なシステムを利用していると、管理工数が増えるだけでなく、それ自体が大きな負担に感じることが多々あります。しかし、営業管理に関して言えば、cyzenの機能で十分に事足りると感じ、導入を決断しました。
cyzen導入後、粗利率が改善
cyzenを導入してから、これまで不透明だった現場の動きを把握できるようになり、現場がより効率的に動ける仕組みを整えることができました。
例えば、ある工事現場に向かう途中でOBのお客様の近くを通ることが多かったのですが、以前はそのことに気づかずにスルーして移動してしまっていました。現在はcyzenを利用することで、現在地付近のOB客情報を確認できるようになり、これまで逃していた挨拶の機会をしっかりと活かせるようになりました。
さらに、一つの現場の近隣の方々にもどれだけ挨拶に行けているかを、cyzenの報告書機能を通じて情報共有しています。このような活動から生まれた案件が増えており、営業の効率が大幅に向上していることを実感しています。
実際に、cyzen導入後に利益率が約15%改善し、目標としている数字にかなり近づいてきました。
現場メンバーの意識も大きく改善
現場の社員はcyzenを非常に楽しんで使っています。「今誰がどこにいるのか」、「どんな営業トークをしたのか」といった会話が頻繁に聞かれます。
当社は元々知り合い同士の社員が多いため、コミュニケーションに気を使う場面が少なくありません。しかし、cyzenを使えば客観的な情報が蓄積されるため、仕事で重要なことが適切に伝えられるようになりました。
また、これは元々想定していなかったことですが、現場社員の意識にも大きな変化が見られました。以前は事務作業などを必要な時に都度オフィスに戻って行うことが多く、非効率な動き方をするメンバーが多かったのが事実です。しかし、cyzenの導入によって事前にスケジュールを立てる意識が強まり、前日に必ず次の日のスケジュールを決めるようになりました。その結果、無駄な時間や動きが減り、より効率的な現場運営が実現しています。
社員たちは、無駄がないように前日までに動きを考えるようになり、現場全体が効率的に動けるようになっています。